
写真は僕が酔っ払って半分寝ながらギターを弾いているところを息子が撮ったものです。
なんかギター弾きっぽく撮れていたので無駄にUPしちゃいました。
皆さんメリークリスマス!
ケーキは食べましたか?それとも今晩食べるのですか?
それとも宗教上の理由で食べれませんか?
それとも医者に止められていますか?
恋人と食べる甘いものはより甘いでしょうが、甘みを感じるのは舌の先っぽなんだってね!
皆さん舌の先っぽを大切に!
というわけでいよいよ3回目になりました「ためになるWAX講座」
今回はさらに詳しく解説&写真を使ってお届けしようと思います。

まずは前回の続き「カット」から。
写真では解り難いかも知れませんが、ケガいた線のぎっりぎり外側を切っているのが解りますでしょうか?
こうすることで後で整える時にもしっかり線にあわせることが出来るので、極力線は消さずに切り落とすように
心がけてください。
けがく→切る→やする このコンビネーションを繰り返してベースになる形を作っていくのですが、
線が消えてしまうと目検討での作業になり、後でつじつまを合わせるのに非常に厄介になってきます。
最初の段階からしっかり作業を進めるのが面倒かも知れませんが、一番の近道なんですね。
そのあたりは人生と同じ。
僕は人生遠回りばっかりですが・・・
話がそれたので、元に戻します。
舌の先っぽが甘みを感じるのは「殺し屋1」で知りました。
垣原が舌を切り取るシーンは若干トラウマです。
話が戻りすぎました。

切り終わったら面をヤスリで整え、さらに細かなケガキ線を入れていきます。
表面のセンターと、サイドのセンター。
あと指輪の厚みをサイドにケガクのも忘れずに。(両面)

ケガキ方のコツは写真のように
コンパスを垂直に立てるように持ちながら、WAXのほうを回転させるようにすると上手に書けるはずです。
けがく線が上手く入らない時はコンパスの先端部分をちょっと加工すると良いでしょう。

先端部分の長さを左右若干変えてあるのがわかるでしょうか?
こうすると引っ掛かりができてスムーズにけがけると思います。
さらにいえば引っ掛けるほうの先端をヤスリで滑らかにしておけば傷つける心配もありません。

センターが出たら下に向けてリングの
プロポーションを絞ってきます。(写真では上下さかさまです)
今回は下側に向かって絞るタイプのリングにしようと思いますのでこう言う風に絞っています。
この絞る角度や幅は作りたいデザインにあわせて自由に変えるのですが、その場合でもセンターはしっかり
と撮っておいたほうがバランスを見るときに便利です。

下に向けて絞りが整ったら
今度はトップ(正面にあたる部分)に向けて絞っていきます。
左右のバランスと厚みに注意しながら、ここでもケガキ線を消さないよう注意してください。

両サイドから絞りが中央に集まると
このような形状になります。
この時点では平たい面の硬さが強調されてしまい、デザインの質感がわかりにくくなってしまうのですが、
この状態でしっかりバランス、厚み、左右の面を均等に作っておけば、丸める際に目安が無くても整えるのが
容易になるのです。
「けがく」作業自体、面が水平な状態でなければ正確な作業が出来なくなってしまうため、(丸めに入るとけがくことが出来なくなるので)この状態のバランスが後々かなり重要になってきます。

指輪の形がだいぶ見えてきたところで
ヤスリをかけて中央に向けて絞ります。
上の写真は大体の面取りが完了し、スポンジやすり(WAX講座1参照)で面を滑らかにつなげたところです。

横からもしっかりチェックして、厚みの
修正やボリュームを調節していきます。
WAXはごく軽い力でも充分に削れてくれますので、優しく真心を込めて削っていってください。
「良くなれ!良くなれ~!」と世界の中心で愛を叫びながら作業を進めると割りと綺麗に仕上がります。

ベースの形が完成です。
ここからデザインの彫り込み作業に入りますが、いまいちはっきりとデザインが決まらないまま作業に入ると
ここまでの作業が無駄になってしまう・・・・・というビビリから思うように作業できなくなることが多々あります。
でも心配ご無用。
ここまでの作業が、慣れてくればすぐ出来るようになると思いますので、ビビらずがりがり彫り込んでいきましょう!
駄目なら何度でもトライすればいいのですから。
ここも人生と一緒ですね!
それでも「ビビッちゃう」という人は保険として2,3こ同時に作っておくと良いと思います。
無駄に人生になぞらえていい事を言おうと一生懸命書いてきましたが、一つも良いこと言えずに歯がゆいですが、次回はいよいよ「アメシスト」のパーツを制作します。
お楽しみに!

最後におまけのワックスベースパターンあれこれ
たくさん作ればだんだん無駄な作業と、重要な作業が自分なりでつかめてきます。
今日UPした作業の大半は実際にははしょることが多いですが、基本的にはこのベースの工程で最終的な
出来上がりのほとんどが決まるといっても過言ではありません。
他のデザインによるベースの作り方もUPしていこうと思いますので比較してみるのも面白いでしょう。
それではまた次回
チャオ